マイニングで確定申告しないとどうなる?

マイニングをして、ビットコインやその他の仮想通貨を手に入れたとき、ついつい使ってしまっていませんか?全額、たとえば、いまはネムが安いからネムを買っちゃおうとか、草コインに再投資して、1000倍を狙おうとか、そんなふうに考えていませんか?

 

もちろん、再投資は個人の自由です。しかし、マイニングで得た利益は確定申告しなければなりません。確定申告して、税額だけ、現金を別に確保しておく必要があります。

 

今回は、マイニングした仮想通貨を確定申告しないとどうなるか、みていきましょう。

 

税務署にはつつぬけ

 

実は、税務署と取引所がつながっていること、ご存知でしたか?ビットコインを獲得しても、ウォレットにいれますよね。そしてそのウォレットは、取引所で配布されることがほとんどのはずです。つまり、トレードはしなくとも、ウォレットを配布されるために取引所にアクセスするケースは非常に多くなっています。

 

取引所にアカウントを開くとき、住所氏名と、身分証明書をアップロードしましたよね。そして、IDセルフィーといって、自分自身と身分証明書を同時におさめた写真を撮ったはずです。

 

さらには、取引所から、はがきが送られてきて、実際に住んでいる住所で、取引所のアカウントを解説したはずです。そう、その時すでに、税務署にデータが渡ってしまう準備が整っているのです。

 

さらに、取引所は売買データを国税庁に送っています。そもそも、そうしないと、金融庁の許可が降りていません。仮想通貨の取引所は非常に厳密な法律でガチガチに縛られており、同時に、盗難や脱税、そして億り人や破産者といった社会問題化していることから、世間の監視の目も非常に厳しいのです。

 

よって、取引所のデータが国税庁に渡ってしまっていますので、そこから最寄りの税務署に取引データが配布され、確定申告をしないでいると、税務署からのお尋ねがやってくるというわけです。

 

確定申告しないとどうなるの?

 

よくテレビでは、確定申告をしない、しても非常に低い額の所得しか申告をしていない、悪質な納税者が摘発されています。マイニングで稼いだビットコインを申告しないと、国税庁がやってきて、みぐるみ剥がれてしまうのでしょうか?

 

実は、家まで来るのはよほど悪質なケースです。

何年も何年も滞納を続け、そして税務署からの呼び出しにも応じないという場合です。

 

もっともよくないのが、無申告および脱税をとがめられて、それでも無視していると、上記のテレビのように踏み込まれてしまいます。

 

しかし、「税務署からのお尋ね」という書類が届いたり、電話がかかってきたりしたときに、真摯に対応していたら大丈夫なのです。もしも、あなたが無知だったり、お金がなかったりして確定申告できない、していなかったとして、税務署にその件で聞かれてしまったとしましょう。

 

そんなときでも、事情を説明して、まずはきちんと確定申告し、納税の意欲をみせることが大切です。そう、「納税の意欲」をアピールすることが何より重要なのです。

 

税務署から問い合わせはいつくるの?

 

では、税務署からのお尋ねはがきはいつくるのでしょうか?今年マイニングをスタートして、今年や来年にいきなり税務調査が来ることはありません。ほとんどそんな可能性はないでしょう。

 

もちろん何十台もリグ(マシン)を購入して、もはや業としてマイニングをしているのに、確定申告していないと思われたら、いきなり来年やってくるリスクはあります。仮想通貨は相場がヒートアップし、盛り上がったり盛り下がったりと大忙しですので、世間の納税意識を高めるため、見せしめ摘発されるリスクはあります。

 

しかし小規模なマイニング事業者でしたら、確定申告を放置してると、はがきが届いて、状況を聞かれます。

 

そして、自分から税務署に出向いて、お話をして状況を説明することとなります。

 

納税するお金がなかったら?

 

一番良くないのが、無視をすることです。税務署は無視する滞納者には厳しくあたります。しかし、納税意欲を見せて、払いたいけど払えないという意思表示をしていたら、とりあえず差し押さえられることはありません。

 

マイニングの所得は雑所得。本業と通算はできませんが、他の雑所得との通算は可能です。オークションでの利益と相殺することも可能です。

 

また、税理士さんに相談することも忘れないでください。

税理士さんなら、確定申告を手伝ってくれると同時に、万が一、税務調査が入ったときに立ち会いもしてくれます。

税務署からの立ち入りに対して、かかんに立ち向かってくれますので、ぜひとも税理士さんと契約しましょう。しっかり確定申告することが大切です。

 

また、仮想通貨に詳しい税理士さんなら、マイニングの意外な経費を計上させてくれるなど、心強い味方になってくれます。あとあとのトラブルを避けるためにも確定申告は忘れないようにしてください。