中国でマイニング!
マイニングで儲かるかどうかは、かけたマシンの予算、つまりどれだけ高スペックのマシンを用意できるかにもよります。そして、自分の手元にお金がどれだけ残るかは、電気代や場所代などのコストがどの程度おさえられるかにも依存しているのです。
つまり、電気代と、管理費などの人件費が低ければ低いほど、自分の手元に残るお金、ビットコインではなく現金の総額が増えることとなります。よって、マイニングをコストの低い国で実施してみるとどうなる?と誰しもが思いますよね。では、中国の事情はどうなのでしょうか。
実際に中国でマイニングしている方にインタビュー
今回は、実際に中国でマイニングをしているPさんに取材してみました。Pさんの実体験をお聞きしながら、中国のマイニング事情を探っていくことにしましょう!
クリプテック「ふたたび登場のPさん、何卒よろしくお願いします!」
P「何でも聞いてください!」
ク「最初にPさんの自己紹介をお願いしてもいいですか?」
P「デザイン会社経営です。仮想通貨、投資も楽しいけどマイニングを趣味でやってる感じです。」
ク「Pさんの中国でのマイニング状況はいかがですか?」
P「中国ではASICをまわしています。」
ク「ずばり、儲かっていますか?」
P「2018年10月末、つまりビットコイン価格70万円前後で、若干のプラスといったところです」
ク「中国でマイニングはどうですか?」
P「んーそうですね。kWhが10円といったところです。実機を中国に送って、現地で管理してもらっています」
ク「人を雇って、ということですか?」
P「そうなりますね。管理費は15%払っていますよ。そのコストを考慮した上で、若干のプラス。」
ク「大儲けとはいかないのですね」
P「そうですねえ。ただ、僕じしん、新しいテクノロジーや話題が大好きなんですよ。だから、これも経験です。実際にこうやって、取材を受けることもできるわけですし。」
ク「Pさんと仮想通貨の関係を聞かせてください」
P「僕は会社を経営していて、自社サービスも展開しているんですよ。そのサービスの利用者さんに、仮想通貨払いの機能をつけるなど、地味に僕も仮想通貨界を盛り上げているんですよ」
ク「なるほど!Pさんはある種、イノベーターなんですね!」
P「アーリーアダプターにしておいてください!でもほんとうに、新しいものが好きだし、ブロックチェーン技術は久しぶりに僕の心を踊らせてくれたんですよ」
Pさん、ありがとうございました!
中国でマイニングをしているPさんに、お話をお聞きしました。Pさんのお話、本当に貴重で、クリプテックでしか読めませんよ!
中国でのマイニングにおけるメリットとデメリット
中国でマイニングする上で、メリットはなんといっても土地代、電気代、管理費つまり人件費の安さです。今回取材をお願いしたPさんによると、10kWhでできるので、日本の約1/3の電気代となります。
日本の100V電源を200に工事して、国内でガリガリ回すと、電気代が異常に跳ね上がります。しかし、中国ならそのあたりは安心です。それに、契約時や何かあったら飛んでいける距離も近く、航空券代も高くありません。
ただ、デメリットといいますかリスクとして、外国人である私たちが中国国内でマイニングするのは、なかなか商売を展開していく上で難しいものがあります。所得が向上し、マナーが高まったとはいえ、商習慣が異なる中国の方々とビジネス契約を結ぶのは、日本人同士のようにスムーズにいかないこともあるでしょう。
また、中国では、資産没収リスク等も考えられます。よって、人脈なりつてがないと、なかなか体制を組んでマイニングで一気に収益を上げるというふうにはいかないかもしれません。
中国でマイニングのポテンシャル
Pさんは、持ち前のコミュニケーション力と人脈、そして会社経営の手腕で、中国でのマイニングをなんとか軌道に乗せられました。リスクを折り込みつつも、世界で良さそうな国があったら、とりあえず試してみるフットワークの軽さも重要ですね!
Pさんはほかにも、アイスランドやアメリカでマイニングしているそうです。Pさんの体験を取材し、当サイトでご紹介してきたいと思いますので、どうぞたくさん記事をお読みくださいね。
中国でマイニングするのであれば、コスト感とビジネス感覚が何より必要です。仮想通貨の相場によっては、撤退もあり得るのが相場低迷の苦しいところなので、その、GOと撤収のタイミングを見極めることも、マイニングでは重要ですね。
今回、取材させていただいたPさんや、他に取材させてもらったFさんの体験から、仮想通貨で切った張ったの相場に投資するのと、マイニングはまた別の能力が必要であることがわかりますね。
ぜひとも、マイニングをビジネスとして考え、投資効率の良いビジネスを構築していきましょう。