世の中には数多くのセミナーがあります。セミナーを受けて実を結ぶものもあれば、受けただけで満足してしまうものも。日本人はとくに自己啓発セミナーが好きですし、投資系セミナーも人気です。
では、マイニングのセミナーでは、何が行われているのでしょうか？得るものはあるのでしょうか。そして、得たものがあるなら、失ったものもあるはず。マイニングのセミナーで何が起こったか、実際にマイニングセミナーに通った人、仮想通貨のセミナーに通った人の体験談を聞いていきましょう。
ビットコインの盛り上がり、予想できましたか？
2017年末のビットコイン相場の盛り上がりを見て、「もっと早く、ビットコインの可能性に気がついていれば・・・」と悔しく思った人もいるのではないでしょうか。多くの人が、盛り上がり盛り下がるビットコイン相場に翻弄され、24時間体制で相場をチェックして、かなり疲弊したことだろうと思います。
しかし、実際にご自身が2013年～2016年に、「世界を変える可能性を秘めたブロックチェーン技術とビットコイン」のセミナーに誘われて、興味津々で参加することができるでしょうか？怪しい投資話だと感じて、敬遠してしまうのではないでしょうか。
牛肉、洗剤、未公開株…怪しい投資話は数多くあります。特に日本は資産を持っているのが60代以上という統計がでていますから、高齢者を狙った投資話も非常に多くなっているのです。
そんななか、2016年に「ビットコインに投資しませんか」と聞かれても、なかなかYESと答えられる人は少なかったはずです。ここまで盛り上げることを、一体誰が予想できたでしょうか。
カルダノも最初は苦戦した
カルダノ（ADA）というコインをご存知だと思います。イーサリアムCEOのチャールズ・ホスキンソンさんが監修し、日本人が中心となって、香港などに拠点を構え、世界展開している通称ギャンブルコインです。オンラインカジノのシェアは、世界のカジノの1/3であるため、そこで統一通貨ができれば、もっと世界は面白くなる、そんな構想で作られているカルダノ。
カルダノも、最初の資金集めにはとても苦労しているそうです。2016年頃に仮想通貨のセミナーを開いて資金を募ろうとしても、そもそもビットコインが知られていないのに、ビットコインの欠点を補うカルダノといわれても、一般の人にはまず通用しません。
セミナーを開いても、お金を持ってる経営者や高齢者層は、まず警戒して話を聞いてくれなかったのです。しかし、最終的には資金集めに成功しています。カルダノは仮想通貨のなかでも変わり種なのになぜ？と思われるかもしれません。カルダノで資金が集まった理由は、大学生を中心とした若い人たちが、熱狂的に仮想通貨を支持したからです。
マイニングのセミナーも若い人が中心
マイニングのセミナーでも同じことが起こります。若い大学生を中心に、ブロックチェーン技術の有用性に気がついた人から、マイニングを行い、大きな利益を上げています。ここで動きが強いのが中国で、若い投資家や若い実業家、そして知的エリートの大学生が多数います。
そうした人たちと出会えるのが、マイニングセミナーの良い点です。大学生を中心として、世界を変えるコインである仮想通貨の可能性に注目し、熱狂して機材に投資し、マイニングを実施しています。
そして、そこでコミュニティや人間関係ができれば、グローバルにマイニングを行っていくこともできます。実際、クリプテックに多く登場してくれるマイナーのPさんは、セミナーで大学生と知り合い、その大学生の紹介で、中国本土においてマイニングを代行してくれる方とであいました。
手数料を10％－15％程度、お渡しして、マイニングを委託しているそうです。これはあくまで管理費で、マイニングの初期費用は自分で準備する必要があります。
マイニングは、ASICもGPUも、世界のどこで買っても、どの通貨で買っても、ほぼ同じ値段です。違うのは電気代と場所代となります。よって、世界の国々がマイニングの対象となり、グローバルに活躍することができます。セミナーではこうした人脈ができるのが特徴です。
詐欺もあるセミナー
仮想通貨系のセミナーは、昨今ではひどいものも非常に多くなっています。よくあるのが、「セミナー関係者を経由して出ないと買えないコイン」というものです。仮想通貨はそもそも、民主的で開かれた世界をつくるもの。特定の誰かが独占しているものではありません。
まとめ
ただし、マイニング系のセミナーは、機材そのものを作るのが極めて困難で、またBITMAIN社が大きなシェアを持っていることから、詐欺セミナーを開催しづらいのが特徴です。とりあえずは、警戒しながらでも、マイニングセミナーに誘われたら、興味を示してみてもいいのではないでしょうか。もし詐欺セミナーを見つけたら、クリプテック編集部にこっそりご連絡ください（情報源は守ります）
