マイニングの消費電力は?Dayun Z1+で2.05kW!

マイニングの世界観ってすごいですよね。非の打ち所がないぐらいきれいに設計されていて、ブロックチェーンの仕組みもよくできています。ビットコインを得るためにはマイニングが必要で、それは誰にでもできるものではないと。ただのパソコンでもできず、知識が必要で、電気代もかかります。発行上限も決まっていて、レートも変動。おまけに、サトシ・ナカモトの正体もわかっていない・・・

 

一方で、マイニング=電気代、とシンプルに答える人もいます。今回は、マイニングの消費電力をみていきましょう。

 

ずばりマイニングの消費電力は2000ワット超え

 

マイニングの消費電力は、ずばり2000ワット超えするケースもあります。たとえば、Dayun Z1+の消費電力をみていきましょう。

 

こちらの動画でレビューしているのですが、Dayun Z1+は、2.05kWものパワーを使うそうです。日本において、一般家庭の消費電力は、1500Wが多くなっています。よって、このASICマシンを使おうと思ったら、電気工事を入れなくてはなりません。

 

この動画は、アメリカの方のものです。アメリカの消費電力は、○ワット。日本よりはハイパワーに耐えうるワット数ですが、それでも、マイニングだけで家庭の消費電力を食い尽くしてしまいますので、なかなか一般家庭でマイニング、しかもASICマイニングは難しいことがわかります。

 

マイニングの消費電力は下がりつつある

 

カナダ・Node BlockChainのSaad Imran氏のレポートと、それを日本に紹介した真田雅幸氏によると、全世界でマイニングに使われる消費電力量は、世界の0.12%で約13億ドルとのこと。

 

これは、莫大な数字です。しかし、一方で、2018年にかけてマイニングの消費電力量が増加する側面はありながらも、ハッシュレートが上がっており、6.5倍を記録しているのだとか。

 

これは、マイニングが効率化していることを意味します。

 

なぜマイニングは効率化する?

 

では、どうしてマイニングが効率化するのでしょうか。

それは、冒頭にもお伝えしたように、マイニングそのものが、とても見事に設計されているという点があげられます。

 

マイニング=電気代だ!とシンプルに答える人もいるように、電気代がかかりますので、ビジネスが最適化されていきます。無駄なパワーを使っている業者は、どんどん非効率化して、マイニングできなくなっていきますから、それによっても、淘汰が進むというわけです。

 

より安価な方向へ、より効率のいい方向へ、マイニングのビジネスは流れていきます。さらには、世界中のどこでマイニングしても同じ結果が得られますから、より安い地域へと流れていきます。

 

代表的なのがアイスランドやアメリカの寒冷地で、エアコン代金が不要のため、持てる消費電力をすべて、マイニングのマシンに費やすことができるのです。排熱で部屋は熱くなり、うるさくなりますが、専用の建物内でマイニングを行い、ビットコインの採掘を目指すものです。

 

マイニングの消費電力をゼロにするには?

 

マイニングの消費電力をゼロに近づける方法はあるのでしょうか。なくもありません。それが、自然エネルギーです。風力発電・水力発電といった自然エネルギー発電を使えば、取得コストおよび建築コストを度外視すれば、日頃の発電力はほぼゼロになります。

 

実際、中国では水力発電がマイニングに使われているケースもあります。これなら、発電量はそもそも自然のエネルギーで手に入れることができるので、安く建築するか、取得さえできれば、あとの限界費用は限りなくゼロに近づきます。

 

ただこれは、一般の人には難しいものです。ただし、あくまでこういう方法もあるということで、知っておくといいのではないでしょうか。

 

反対に、最大限消費電力を使ったらどうなる?

 

では逆に、消費電力を最大限使ったらどうなるのでしょうか?たとえば、日本が誇るスーパーコンピュータ『京』。京はFUJITSUのスパコンですが、1秒間に1京回、計算が可能です。人類全員が電卓を叩いて24時間かけても、17日かかります。

 

京なら、期待できそうですね。ただし、現在はハッシュレートが非常に上がっており、1秒に3000京のハッシュが生まれることとなります。

 

せっかくスパコンを使っても、マイニングは数十万円しか手に入れられないこととなります。京を借りても、赤字になってしまいそうです。

 

消費電力無料の場所でやればよいのでは?

 

では、電気代が無料の建物でやればよいのでは?という悪い考えが頭をよぎりませんか?勝手に施設に侵入してコンピュータを動かしては、逮捕されてしまいます。また、電気代込みのシェアオフィスや賃貸もありますが、そういったところでマイニングするのは避けた方が無難です。

 

管理会社に叩き出されてしまって、下手するとブラックリスト入りして次に借りられなくなってしまいます。なかなか、日本においてはマイニングの消費電力を0にするのは難しそうです。

 

それでも、Dayun Z1+で2.05kWということがわかりましたので、家庭でマイニングするなら、まずは工事からですね。