みなさんはマイニングをなぜしたいと思いますか?
ブロックチェーン技術の未来を信じているからですか?投機対象として興味深いからですか?それとも、シンプルに技術的な関心からですか?いろいろな理由があることだろうと思います。
そして、一番気になるのが、「収益」だったりはしませんか?
なぜなら、マイニングは電気代場所代マシン代と、経費がかかりますので、でていく一方だとなかなか辛いものがあるからです。今回は、マイニングで実際に収益がどの程度出るか、そして、本格的なマイナー(採掘者)は、頭の中でどのようなことを考えているのか、取材をしてきましたのでどうぞお楽しみください!
マイニングの収益は?いつ利益が出る?
基本的に、マイニングの収益は。売上つまりビットコイン価格から経費を差し引いたものとなります。単純に、場所や電気代が動かせないなら、ビットコイン価格の相場で大きく収益が異なってくるということです。
アメリカのモルガン・スタンレーの調査によると、損益分岐点は71万円/BTC。そして、今回ご登場願うマイナーのPさんもまた、別の記事で収益は70万円前後でペイするとおっしゃっています。(002利益の記事へリンク)
2018年の暴落後のヨコヨコ相場
ビットコイン価格は、2017年末には230万円をつけ、その後も2018年1月の正月明けは高い値が続き、市場を歓喜の渦に巻き込みました。しかし、その後、一気に反転して大暴落。さらにはcoincheck社が、アルトコインのNEM(ネム)のハッキング被害に逢い、大ニュースとなってしまいました。相場が一気に冷え込み、無限に上がっていくかと思われたビットコイン価格は、一気に下落したのです。
しかし、よくチャートをみてみましょう。こちらはYahoo! FinanceのBTC-USDチャートすなわち米ドルでのビットコイン価格となりますが、だいたい63ドル前後、日本円にして70~71万円前後のところに、ボトムができています。
あくまで2018年の暴落後相場になりますが、70万円前後に、下支えといいますか、下限値がみえてきますね。
もちろん、ビットコイン価格はまったく読めないので、ここから大きく上昇あるいは下落する可能性は十分あります。
実際のマイナーにマイニング事情を聞いた!
では、実際にマイニングをしておられ、マイニングに詳しく、業界でも存在感をましているPさんに取材してみましょう!
ク「なるほど・・・PさんはASICですよね?マシンを止めたら、電気代はかからないかもしれませんが、家賃はかかっていくわけですよね」
P「ASICですよ!そもそも僕は、海外2ヶ所、国内4ヶ所で保守、そして事務所の夜間電力を使ってマイニングしています。よって、事務所で遊ばせている夜間の家賃を有効活用しているんです。海外はそもそもただみたいなものですし」
ク「マイニング愛好家や、初心者のマイナーさんのなかには、低迷する相場でマイニングをやめてしまった人も多いのですけれど、なにかそういった方にアドバイスと言いますかメッセージはありますか?」
P「そうですね・・・そんなにメッセージ的なものはないんですけど、僕個人のマイニングに対する考え方をお伝えしますね。まず、値上がると思って投資用にタワーマンションを買って、2,3年後には1.5倍になると思って買ったのなら、維持費や固定費、固定資産税を払っていっても、ちょっと上がった、っていう程度で売らないですよね」
ク「なるほど」
P「収益が出てるかどうかでいうと、そりゃあ、相場が高かった頃よりは儲からないのは事実ですよ?そして、GPUマイニングは、やるだけ損な部分はありますね。僕のまわりでも、GPUマイナーは撤退している人が多いのが、正直なところです」
ク「うーん、厳しい!収益がでている人はいないのですか?」
P「ふふふ。実はいるのですよ!それがASICです。結局、コストでかかるのは電気代なんですね。だから海外において単価4円5円でやってくれるところを探してみると、実は利益がでるんですよ!日本でも収益マイナスまではいかないのが現状です。」
ク「希望が持ててきました!」
P「マイナーが増えると、ライバル増えるんですけどね。クリプテックさんとの信頼関係でお話しました^^」
ク「収益は、あがると!?」
P「確かに2018年1月のピーク(230万円/BTC)を知ってる人は『利益ない!儲からない!』となるかもですね」
Pさん、貴重なお話を本当にありがとうございます!マイニングをビジネス展開してるPさんのお話が読めるのは、クリプテックだけですよ!