愛好家に聞いた!マイニングが儲からないけれど続ける理由!

仮想通貨の相場に左右され、また経費も膨大にかかるマイニングは、撤退する人もいます。クリプテックでも何人かのマイナーにインタビューを試みましたが、多くの人が「儲からない」という答えが返ってきました。

 

特に2018年は年初から仮想通貨の相場が盛り上がり、反動で大きく下落し、参入者が増えたと同時に退場者も…では、マイニングをする人はいなくなったのでしょうか?今回は、マイニング愛好家に、今後の行く末と、なぜ儲からなくともマイニングを続けるのか、インタビューしてみました。

 

ご登場いただくのは、マイニング愛好家のPさんです。会社経営のPさんは国内国外3箇所にマイニング施設を持っています。

 

 

クリプテック編集部
よろしくおねがいします。
Pさん
はい、よろしくー

 

クリプテック編集部
Pさん、ズバリ聞きます。仮想通貨の相場が冷え込み、マイニングで利益がでない、儲からないとわかっても、Pさんがマイニングを続ける理由はなんですか?
Pさん
僕?僕は仮想通貨の未来を信じてるからです。

 

クリプテック編集部
はるか未来を見てると?
Pさん
そうそう。僕はそもそも、ビットコインが3万円/BTCだったころに、ビットコインと出会ってるんですよ。マイニングを始めたのは10万円のころ。もっとはやく、やっておけばよかったなって後悔しているぐらいです。

 

クリプテック編集部
仮想通貨が世界のいたるところで使われる未来が来ると、Pさんは感じているのですね?
Pさん
そうですね~それはブロックチェーンかもしれないし、スマートコントラクトかもしれない。実際に、トヨタや積水ハウスで実証実験がはじまってるわけじゃないですか。もうその世界がはじまりつつあるのに、いま損切りしてしまうのは、もったいないなって僕は思ってるんです。

 

クリプテック編集部
Pさんは、マイニングが儲からないとして撤退する人とはちょっと違うのですね
Pさん
僕だって、大きく下落したら売ることはありますよ。ちょっと価格が下落してきついかなって思ったときには。でも、基本は長期投資なので売らないですね。

 

クリプテック編集部
長期投資だと考えているんですね。ついつい、短期で損益計算してしまっていました。
Pさん
ふふふ。たとえばね、タワーマンションを投資で買うとするじゃないですか。5年後に5000万円で買ったものが1億になると、絶対にこの地域ならなると、見越して買ったものとします。そこで、地下が下がって家賃が下落したから、電気代が上がったから、という理由でホイホイと売ったりしないですよね。

 

クリプテック編集部
なるほど。仮想通貨はワンタップで売れてしまうので、損切りをしやすいのですね。
Pさん
そもそも、仮想通貨の相場に一喜一憂するのではなく、もうちょっと長い目で見たほうが良いですね。僕なんて、ビットコイン相場にはみんな参加してもらいたいですけど、マイニングは退場してほしいですもん。だから、こんなことをいってはなんですけど、将来的に仮想通貨が社会のあちこちで使われたら、そのときは今更参入してももう遅いですからね。

 

クリプテック編集部
長い目でみるということですね。
Pさん
そうですね!たとえば、ビットコインだって僕が触れたころは、まだ3万円で、海のものとも山のものともつかなかったんですよ。それでも、ずーっと我慢して僕は数百万円を投資し、いろいろなトラブルや困難を乗り越えていった結果、2017年の爆益につながったわけですから。そうした爆益をつかむ人っていうのは、既存の価値観にとらわれず、将来を信じているです。だから僕も、仮想通貨の低迷は気にしないって言ったらおかしいですけど、非常に長期の目線で見てるんですよ。

 

クリプテック編集部
投資マンションと同じという話がありましたが。
Pさん
そうですね!いつかは必ずあがるとわかっているのだから、気にしないという感じです。耐えるというよりも、長期でみるという感じなんですよ。またいつか、ブロックチェーン技術は社会へ徐々に浸透し、役立ってくれますから、そのときにこそ、いまマイニングしているビットコインが花開くのかなって。僕はそう思ってますね。
クリプテック編集部
儲からないというテーマでお話をお聞きしましたが、非常にありがたいお話を聞けたような気がします。

 

 

いかがでしたか?

儲からないと考えて、撤退する人も多くなっているマイニング。しかし、儲かる儲からないでいうと、こうしたPさんのように、今のタイミングでも気にせずずっと採掘を続けている人こそ、長期で見たときに、大きな収益をえることが出来ると。そんなお話でした。

 

Pさんは、ビットコインがまだ3万円前後だった頃に投資をスタートされたそう。儲かるとかよりも、ブロックチェーン技術の将来を見越したわけですね。その気持ちは、大きく価格が上振れして下落して、振り回されても変化はないようです。そうした強い意志を持つことこそ、新しい技術を見る目が養われるのではないでしょうか。

 

マイニングは短期で見ると、相場が下落したときに儲からないと思って撤退しがち。しかし、いま掘っておいたビットコインが、将来の窮地を救ってくれるかもしれません。