マイニングは気軽に自宅で始めることも不可能ではありません。でも、実際にマイニングやってみると気になるのが騒音そして排熱と電気代。とにかく、うるさくて熱くてお金もかかるというのがマイニングの知られざる実態です。
では、マイニングの騒音はどの程度なのでしょうか。そして民間住宅で耐えうる程度の音なのでしょうか。実機で確認してみましょう。
AntMiner s9の騒音
では、実際のマイニングの現場でよく使われる、BITMAIN社のAntMiner s9の騒音を確認していきましょう。これが実際の、s9の音です。
いかがでしょうか?意外とうるさいと思いましたか?それとも恐れていたほどうるさくはないと感じましたか?
Dayunの騒音は?
入手しづらいDayunの騒音もあります。
騒音感はどの程度なのか、確認してから購入されることをおすすめします。
マイニングの騒音は高周波
マイニングで問題なのが、騒音が高周波であるということです。家庭において騒音レベルで近いのが、掃除機ではないでしょうか。掃除機の騒音レベルに近いものがあります。ただこの騒音。あまり、心地のいい音ではないといいますか、四六時中このキュイーンという音を聞かされて耐えられる人は少ないのではないでしょうか。
マイニングの音は高周波なので、とても不快なのは事実です。Youtubeで一度再生するだけならまだしも、四六時中聞いていると、日常生活に支障をきたしてしまいます。
マイニングはなぜうるさい?騒音の原因
なぜマイニングは騒音がすごいのでしょうか?それは、ハッシュパワーと呼ばれる計算能力が多く求められるからです。つまり、ブロックチェーンの承認計算において、より多くのパワーが求められているのです。
そうすると、マシンもどんどん高性能で、ハイパワーなものが搭載されていきます。計算能力に優れる代わりに、集積回路の音が凄まじくなるのです。これはもう避けられない運命ではないでしょうか。もしかしたら、将来的には静音マイニングができるようになるかもしれません。しかし、2018年末の現在においては、マイニングは騒音そして排熱がとてつもないのは事実なのです。
マイニングの騒音は対数で計算
マイニングの騒音は、音ですから波です。
よって、マイニング機器が2台になったからといって、騒音レベルが倍になるわけではありません。波なので干渉し合いますよね。ただ、打ち消し合うわけではないのですが、それでも倍うるさくなるわけではないのです。
マイニングの騒音が80デシベルだとして、対数で計算することとなります。よって、10台のマイニングマシンを設置しても、100デシベル程度になります。800デシベルにはならないのです。
単純計算で倍になるわけではなく、対数で計算することとなるのです。ただ、対数であっても増えることには違いがありませんので、うるさいのは事実です。単に、倍々ゲームにはなっていかないことだけは覚えておきましょう。
マイニングの騒音はトラブルの原因にも
マイニング施設では、何台ものASIC専用機を並べて、一気に並列計算を実施します。ハッシュパワーが膨大なものになるので、必要なマシンパワーも絶大です。その結果、騒音も多大です。
そのマイニングの騒音は、トラブルの原因になりがちです。実際に、マイニング施設であまりの騒音に近隣とトラブルを起こしてしまい、閉鎖になったマイニング施設も海外ではあります。
自宅でマイニングするのは、それだけ近隣トラブルリスクがあるのです。特に、住宅密集地やアパートでマイニングするのは、とてもリスクがあり、トラブルになったら、騒音を出しているこちらの分が悪くなるのは確実です。
よって、トラブルを未然に防ぐためにも、ひと気のない場所でマイニングするのが王道となります。
マイニングの騒音を減らす方法はほぼ存在しない
実はコンピュータの騒音でもマイニングの騒音でもそうですが、騒音対策というのは極めて難しいのです。反対から騒音を打ち消す音波を流すわけにいきませんので、あまり壁際に設置しないとか、防音加工を部屋に施すとか、そういった物理的な対処が必要となります。
これがまだ排熱であれば、こまめに掃除する、フィルターを交換する、エアコンをかけるといった対処が可能です。しかし、音だけはどうしようもないのです。マシンが立てる音を減らすことはできませんので、地理的に人里離れた場所でマイニングするほかないのが現状ではないでしょうか。
音として、掃除機レベルの騒音になりますので、四六時中聞いているのは不可能です。よって、専用の場所、そしてある程度の距離が必要になります。不要なトラブルを招かないためにも、見切り発車するのではなく綿密な計算が必要となるのがマイニングの独特なところです。
騒音がうるさいのは事実なので、そのあたりもしっかり考慮して、トラブルが起きる前に、稼働時間を考えるなど、対処をしましょう。