ビットコインはインターネット上の通貨ですから、単なるデータでしかありません。しかし、ビットコイン論文を残したサトシ・ナカモトは、面白い仕掛けを残しました。それが、すべて採掘しきるのではなく、新規発行も可能にしたのです。さらに、ビットコインの送金が正しいかどうか、取引の承認も、計算機が行えば報酬がもらえます。それがマイニングです。
そんなマイニングですが、昨今は「稼げない」といわれています。なぜなら、ビットコイン価格は2017年12月に230万円をつけた後、2018年1月のコインチェック・ネム盗難もあわさって一気に下落。それから回復の兆しを見せないからです。ブロックチェーンがやぶられたわけでも、マイニングのアルゴリズムが破綻したわけでもありません。ただ、投資熱がさがって価格が下落しているのです。
よって、マイニングは稼げないといわれてしまっています。ただ、投資、節税、新規技術への興味、ブログのネタ探しと、さまざまな理由でマイニング人口は増えており、なかにはちらほらと、収支の報告をする人もいます。それらの人にインタビューした結果、マイニングが稼げるか稼げないか、みていきましょう。結論からいうと、収支はトントン、です。
マイニング、実際に稼げる?稼げない?
では、実際にマイニングを運営している人に、稼げるか稼げないかを聞いてみましょう。聞いたのは、デザイナーのPさんです。
Pさん、ありがとうございました!
マイナーの損益分岐点は?
このように、マイニングは昨今のレートでは、トントンといったところです。ビットコインの損益分岐点は、71万~90万円といったところが、アメリカのモルガン・スタンレーによって報告されています。
2018年10月の時点で、ビットコイン価格は71万円。ギリギリと言ったところでしょうか。Pさんの「収支はトントンです」という言葉は、マイナーの損益分岐点の面からも、説得力のある情報です。
マイニングは稼げる?稼げない?
利益を出すのは非常にシンプルな計算式です。すなわち、
(採掘したビットコイン数×その日のレート) ー (月額の電気代+家賃+諸経費)
で計算できます。そのため、マイニングで儲けるには、いかにしてビットコイン数を早く計算するかのマシンスペックを上げる必要があります。さらには相場も高値推移が必要ですね。そして、コストとしての電気代をおさえて、安くあげるということが利益最大化のコツです。
マイニングを検討するときに、意外と見落としがちなのが、この早く計算するGPUのスペックを向上させるということです。どのグラボが良いか、当サイトでは比較検証し、おすすめのスペックをお知らせしているので、ぜひご覧ください。
基本的には、マシンスペックが上がれば上がるほど、計算速度は早まります。そして同時に、発熱や消費電力も大変なものになります。獲得できる仮想通貨の額が増えますので、コストもかかる分だけ利益も大きくなるという仕組みです。
マイニング、今回は実際のマイナーに取材をした結果、トントンということがわかりました。今後、ブロックチェーン技術がどうなるか、それによってもビットコイン価格は決まっていきます。つまり、社会にブロックチェーン技術が浸透すれば、利益も増えますので、ぜひ普及につとめましょう。