マイニングにGPUの増設は必要？増設するときに気をつけるべきこと

マイニングをする人にとって、グラフィックボード（GPU）の増設は、一度は通る道です。GPUを増設することでハッシュレートが上がり、多くのコインを産出できるようになります。この記事では、増設のためのGPUの選び方から増設方法までを解説します。

マイニングをする上でGPU増設は欠かせない

マイニングをしていると、「もっとハッシュレートをあげたい」と思うことがあります。

ハッシュレートを改善し、マイニング効率（産出できるコインの量）を高めるために最も有効な手段は、グラフィックボード（GPU）の増設です。

グラボが増えるとそれだけ処理能力が上がり、多くのコインを産出できるようになります。

※マイニングの効率には、一般的に計算能力だけでなく収益性も含まれますが、ここでは純粋に処理能力（ハッシュレート値）について考えることとします。

マイニング向けにはどんなGPUを増設すればいい？

GPUでのマイニングで最も大切なのは、「マイニング用アルゴリズムを計算するための、総合的なGPUの処理能力」です。

処理能力は、GPU1枚で実現しても2枚以上で実現しても同じことです。要は、総合的な処理能力が増え、ハッシュレートの合計が上がれば良いのです。

例えば1枚で1000 h/s（ハッシュレート）が出せるGPUがあったとしましょう。同じものをもう一枚増設すれば、合計のハッシュレートは2000 h/sとなります。

一方で、最初から2000 h/s のGPUを1枚使っても良いのです。

この2つのケースで違うのは、GPU自体の金額（初期コスト）と消費電力になります。GPUを増設する場合は、よりコスパの高いGPUを偉んで使うことが大切ですね。

具体的にどのようなGPUを選べば良いかについては、こちらの記事をご覧ください。

＜関連リンク＞

「マイニング　必要　スペック」

あと一枚増設するなら？オススメのGPUを選ぶ方法

マイニング向けにGPUを増設するときに、ぜひチェックしておきたいサイトがあります。GPUの枚数ごとに合計のハッシュレートを計算してくれる「what to mine」というサイトです。

what to mine

what to mineでは、さまざまなGPUのスペックからハッシュレートを見積もることができます。

使い方は簡単で、上の枠にGPUの枚数を入力すると、その下のアルゴリズムごとの欄に、予想されるハッシュレートが表示されます。

さらに、入力したGPUの組み合わせで効率よくマイニングできるコインを教えてくれたりもします。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

＜関連リンク＞

「マイニング what to mine」

こういったサイトをうまく使えば、今のGPUに足すならどれが良いか？という見積もりもできますね。

GPUを増設する際の注意点

マイニング向けのGPUの選び方は、スペック的な意味では上記で説明した通りです。それとは別に、ハードウェア（PC本体）として増設できるかどうかを、あらかじめ確かめておく必要があります。

ポイントとしては、次の3つです。

スロットがあるか
空間的なスペースがあるか
補助電源の有無

これらのポイントを確認してからGPUを買わないと、「買った後に実はつけられなかった」という事態になりかねませんので、注意しましょう。

スロットと空間的なスペースについては、PCのカバーを開けてマザーボードを見ればわかります。補助電源は、必要なGPUと必要でないGPUがあります。GPUを前にチェックしましょう。

補助電源が必要なGPUを買う場合は、PCのカバーを開けて、電源のコネクタの空きも確認しておかねばなりません。電源から出ている線（コネクタ）が余っていれば、補助電源が必要なGPUを取り付けられます。

GPUの増設方法

GPUを増設する手順を、かんたんにご説明しましょう。大きな流れとしては次の通りです。

準備：交換する場合は、元々のGPUのドライバをアンインストールする

① PCの電源を落とし、蓋を開ける
② GPUスロットにカードを差し込み、ツメを留めて固定する
③ 補助電源が必要なGPUなら、電源に接続する
④ 電源を入れる
⑤ 新しいGPUのドライバやユーティリティを入れる（添付CDか、メーカーのサイトからダウンロード）
⑥ PCを再起動する
⑦ マイニングを行って結果を確認する

どのグラボでも、それほど違いはありません。

詳しい方法は、それぞれのグラフィックボードの説明書などをご確認ください。