マイニングに必要なスペックはどのくらい?3つの重要なPCパーツ

マイニングをする上で必要なスペックとは、どのようなものでしょうか?マイニングのために重要な3つのPCパーツ「グラフィックボード」「マザーボード」「電源」について、スペックを考えていきます。

 

マイニングに必要なスペックとは?

マイニングをする上で、パソコンに求められるのはどの程度のスペックなのでしょうか?

それを知るためには、マイニングに必要なパワーとは何か?から知っていく必要があります。まずはかんたんにご説明しましょう。

マイニングとは、仮想通貨が働く(ネットワークの上を移動する)ために必要な、計算のお手伝いをすることです。PCを使ってマイニングに参加することで、これらの計算の一部を担い、仮想通貨の地盤を作ることになります。

そのために必要なスペックは、まず「計算処理能力」です。そして計算処理をするために、他のPCパーツも必要になります。

 

マイニングに重要な3つのパーツ

マイニングに必要なスペックに関係する重要なパーツは、次の3つです。

  • グラフィックボード
  • マザーボード
  • 電源

最も大切なのは、マイニングの計算処理を行うためのPCパーツです。CPUを使うものもありますが、マイニングの計算処理ではグラフィックボード(以下、グラボ)が主力なので、ここではグラボを中心に説明していきます。

そして、グラボを搭載するためのスロット(差し込み口)が必要になります。これはマザーボードについており、機種によって数や規格(通常はPCI-EXPRESS x 16)が異なります。

マザーボードは、多くの場合パソコンを買った時に最初から付いていますが、自分でオリジナルパソコンを組む場合は、よく考えて選びましょう。

最後に、すべてのPCパーツを動かすための電源です。計算処理を行うとそれだけ電力を食うので、十分な電源容量を持った電源を用意しましょう。

以降の章では、これらの3つのパーツについて詳しく見ていきます。

 

グラフィックボードの必要スペック

グラボはマイニングの計算処理を担う大切なパーツです。

グラボのチップには、GeForce系やAMD系といった種類があり、それぞれ得意とするアルゴリズム(コインによって異なる)が違います。

そして、グラボに必要なスペックは、マイニングの処理能力の目安となる「ハッシュレート」の数値がどのくらい出るか?で判断できます。

グラボごとのハッシュレート値を見積もるには、「what to mine」というサイトを使うと良いでしょう。GeForce系のグラボしか掲載されていませんが、グラボの種類を入力すると、マイニングのアルゴリズムごとのハッシュレートを見積もってくれます。

what to mine

what to mine についての詳しい説明は、こちらの記事をご覧ください。

<関連リンク>

 

マザーボードの必要スペック

マザーボードは、グラボやCPU、そしてメモリなどが刺さっているパソコンの基盤のことです。多くの場合、PCを買った時にすでに備わっているものなので、意識して購入する人は少ないでしょう。

しかし、マイニングではPCパーツを増設したいと思う場面も多く、マザーボードが重要になってきます。

マザーボードで確認しなくてはならないのは、次の2点です。

① グラボのスロット数
② グラボのスロットの配置(長さ方向に空きスペースがあるか)

①のグラボのスロット数について。パーツを増設する場合、マザーボードに拡張スロットが必要になります。少ないものでは1〜2個、多いものだと5〜6個のスロットがあります。

多くのスロットがある場合は、1つ置きに隙間を開けてカードを差し込むことで、排熱効率が上がるのでオススメですよ。

また、スロットの形状がグラボに合うかどうかに気をつけてください。多くの場合、PCI-EXPRESSという規格で16個のPINがある「PCI-EXPRESS x 16」という規格が一般的です。

②のグラボのスロットの配置について、グラボの大きさを差し込むだけの余裕があるか?に気をつけてください。

ファンが3つほどついている大きなグラボだと、長さ方向にスペースがなくて入らない場合があります。

マザーボードの配置で、グラボの長さ方向に他のパーツ(特に高さのあるもの、ファンやCPUなど)が配置されている場合、グラボと干渉してしまいます。あらかじめ、グラボの長さを調べておきましょう。

なお、マザーボードの消費電力については、グラボと比べたら低いため、あまり気にしなくて良いでしょう。

 

電源の必要スペック

マイニングにおいて、電源容量が足りているかは常に気にしておかなければなりません。

必要な電源容量を計算するには、グラボ、CPU、メモリ、ファンなどの消費電力(W数)を足すことになります。

PCパーツを販売しているドスパラなどのサイトに、便利な計算ツールがあるので使ってみると良いでしょう。

電源容量計算機(ドスパラ公式サイト)

 

まとめ

マイニングに必要なスペックは、「グラフィックボード」「マザーボード」「電源」の3つパーツで決まります。

グラフィックボードのスペックは、マイニングをするときのハッシュレート値で評価できます。ハッシュレート見積もりサイトなどを活用して調べてみましょう。

そして、グラボを差し込むためのマザーボードは、十分なスロット数と空きスペース(グラボの長さ方向)があるものを選びましょう。

電源は、グラボとCPU、メモリ、ファンなどの消費電力を合計し、十分余裕があるものを選びましょう。電源計算ツールなどのサイトを参考にしてみてください。

3つのパーツに注意して、良いマイニングマシンを作ってみてくださいね。