ZotacのGPUでマイニング!選び方や特徴をご紹介します

ZotacのGPU(グラフィックボード)でマイニングをするときには、どのような点に注意して選べば良いでしょうか?この記事では、Zotacでマイニングをする際に参考となる、Zotac製GPUの選び方や特徴をご紹介します。

 

Zotac(ゾタック)とは?

Zotacはグラフィックボード(通称GPUとも呼ばれる)の製造メーカーの一つで、拠点は香港にあります。グラフィックボードの他に、PCパーツや周辺機器を製造しているメーカーです。

Zotacの主力製品は、GeForce系のチップセットを使ったグラフィックボード/カード。

競合メーカーのASUS(エイスース)やMSIと比べると国内シェアは低いですが、マイニングのためのグラフィックボードを検討する際には、Zotacは候補として名前が上がるメーカーの一つです。

なお、以降は「グラフィックボード/カード」をまとめて「グラボ」と記載することにします。

 

GPU名とグラボ名、メーカー名の違い

ここで少し、GPU名称とメーカー名称の違いについておさらいしておきましょう。

GPUの名称として使われるものには、「GPU名(あるいはチップ名)」と「グラボの製造メーカー名」という2種類の名前があります。そしてこの2つを組み合わせたのが「グラボ名」です。

GPU名

GPU(Graphics Processing Unit)とは、グラボの核となるビデオチップ製品のことを指します。「GPU名」は、「チップ名」とも呼ばることもあります。

たとえば、「GeForce GTX 1070」などがGPU名です。

GeForceの名前は、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?ちなみに、GeForceの製造メーカーはNVDIA(エヌヴィディア)です。

グラボのメーカー名

グラボのメーカー名とは、GeForceなどのビデオチップ製品を使って、グラボ(PCに挿して使うパーツ)を製造しているメーカーの名前です。

たとえば、「ASUS」や「Zotac」などがグラボのメーカー名です。Zotacもその一つというわけですね。

グラボ名

販売されているグラボの名称は、メーカー名とチップ名を組み合わせて「Zotac Geforce GTX1070」などと呼ばれます。

 

Zotacのグラボでマイニングするときの選び方は?

Zotacのグラボでマイニングをするときには、何に注意して選べば良いでしょうか?Zotacのグラボのラインナップとともに、詳しく見ていきましょう。

Zotacのグラボのラインナップは、GeForce系のチップを使った製品が中心です。Zotac公式サイトには、20種類ほどの製品が紹介されています。(2018年12月時点)

最新のものは「GeForce RTX 2080/2080 Ti」で、スペックは次の通りです。

<GeForce RTX 2080/2080 Ti のスペック>

  • 4352 Cores
  • Boost: 1665 MHz(クロック)
  • 11GB GDDR6 / 14.0 Gbps / 352-bit(メモリ)

マイニングのためにグラボを選ぶ際は、できるだけ最新のもので、かつ性能が高いものが良いでしょう。

ただし、最新モデルは量販店でもあまり値引きされておらず、どうしても高くなってしまいます。一世代前のモデルを選んだほうが、コストパフォーマンスが良い場合が多いです。

マイニング用のPC(リグ)を組む場合は、複数のグラボを挿すことになるので、コスパが良いグラボを複数組み合わせるのも手でしょう。

ドスパラなどのパーツ取扱店では、古いモデルほど値引きされていることが多いので、要チェックですよ。

 

Zotacのグラボの特徴

Zotacのグラボは「冷却能力が高い」点がメリットです。その反面、「筐体が大きい」「音が大きい」ことがマイナスポイントになります。

 

冷却能力が高い

マイニングをする上で、冷却能力はとても重要です。発熱するとそれだけ電気代を食ってしまい、収益性が悪くなるためです。

グラボを冷やすために最も期待できるのが、グラボに装着されているファンなどの冷却装置。ここがチープだと、PC内にすぐに熱がこもってしまい、最悪の場合オーバーヒートしてエラーを起こして止まってしまいます。

グラボを冷却する方法は、冷却装置のほかにもいくつかあり、「PCカバーを外す」「PCをメタルラックに積んで風通しをよくする」「扇風機をあてる」などです。

しかし、最も冷却効果が高いのは、グラボに直接装着されているファンでしょう。

 

筐体が大きい、音が大きい

冷却能力が高いグラボは、ファンが大きかったり、数が多かったりします。そのぶん筐体自体が大きくなり、ファンが回転する音もうるさくなりがちです。

Zotacのグラボは冷却能力が高いぶん、省スペース性、消音性が悪いという評価が多いです。物によってはファンが3つもついているモデルもありますから、サイズもそのぶん大きくなります。

しかしマイニングをする上では、省スペース性や消音性については「それほど重要なことではない」と判断する人もいますね。

 

まとめ

ZotacはGeForce系のグラフィックボード/カードを製造しているメーカーです。

マイニングのためのグラボを選ぶ際には、できるだけスペックが高い最近の機種を選ぶと良いでしょう。

最新のグラボは「Zotac GeForce RTX 2080 Ti」シリーズで、スペックは4352コア、ブーストクロック1665 MHz、メモリ11GB(GDDR6 )です。コスパを考えると、一つ型落ちくらいを選ぶとちょうど良いのではないでしょうか。

Zotacのグラボの特徴は、「冷却能力が高い」「筐体が大きい」「音がうるさい」の3点。マイニングをする上では、悪くない特徴だと言えるでしょう。

Zotacは国内シェアがあまり高くないメーカーではありますが、マイニング専用PC(リグ)を作る上では、一考の価値がありそうです。